ちゃんとしなくていい
’ちゃんとしなければならない‘というのがトラウマだった
何かをする時、表へ出る時、どういう格好をして、どう振る舞って、どういう風に関わればいいのか、自分だけ分からなかった
頼りになる人も信念も言葉もなかった
だから、もうちゃんとしなければならない場所には行かない
行く必要はない
そう決めた
残りの人生、気の向いたことだけを、時に少し勇気を奮いながら、して生きていけばいい
誰に何と言われようと
それで生きて行けなくなるようなことになったら、ゲームオーバーだ
否、もうとっくにゲームオーバーしていたのかもしれない
もう、ちゃんとしなくてはならない、とは考えない
もう、義務的なことはしない
もう、なるようになれ
もう、自分は死んだと思って自由に在れ
何にも拘るな
そう思うのだった